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想いに寄り添う家づくり「アトリエ橙+建築家・奥山裕生」(東京都・板橋区/練馬区)

空間把握能力がほしい!

<2016-07-19>

~今日はスタッフブログの日です~

blogphoto20160715

図面を引きながら「ここのカウンターの高さはどのぐらいが使いやすいかな」
と思いながらコンベックスで実際の長さをあたってみたりすることがあるのですが、
そういう時によく思い出すエピソードがあります。

私は専門学校で建築の勉強をする前に、
一度大学で違う業界のデザインを勉強していたのですが、
当時の専攻の研究室には空間デザイン学科出身の副手さんが一人いらっしゃいました。
(仮にAさんと呼びます)
おっとりとした女性で、学生からも年の近いお姉さんのように慕われていた方でした。

ある日、研究室にいると、
学生の作品を倉庫に格納して戻られた副手さん達が
「Aさんってすごいんだよ~!」と大盛り上がり。
話を聞くと、
倉庫に収まらないと思ってた大きな作品を、Aさんだけが
かろうじて空いていた1畳ほどの床面を指さしながら
「いや、ここのスペースに絶対入る!」と断言し、
試しに運んでみたところ、ピッタリだったとのこと。
「さすが空間を扱っている分野の人は空間把握能力が高い!」
と他の副手さんは感動しきり。
私もそれを聞きながら
「さ、流石~!!」と思い、建築の仕事を目指してから、
「この感覚って住宅設計をする上ではとても大切だな…」と気づきました。

毎日家で暮らしていると、廊下の広さ、
壁の迫り方、天井の高さ、カウンターの高さ、
ありとあらゆる「幅」と「高さ」が「大きい」「広い」「狭い」
という感覚となって、人の心身に少しずつ影響を与えているように思います。
図面の中だけで「幅」と「高さ」の数字と向き合っていると、
実際の大きさ、広さ、狭さの感覚を忘れてしまいそうで怖くなります。

そんなときにコンベックスで「ああ、これぐらいかぁ」と確認するのですが、
本当はAさんのように、常に肌身で大きさを掴めるようになりたいです。
(普段おっとりされてる分、本気を出すと強い超能力者みたいでかっこよかったんですよね…)

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