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想いに寄り添う家づくり「アトリエ橙+建築家・奥山裕生」(東京都・板橋区/練馬区)

お知らせ

<2017-01-23>

ブログ写真20170123

スタッフyuiがうちの事務所に入ったのは2010年。
最初は模型製作のオープンデスク・アルバイトでした。
当時、スタッフを募集する予定も経営的余裕もなく、正式にyuiをスタッフ採用するつもりは正直全くなかったのです。

ところが、数か月一緒に働いているうちに、その誠実な仕事ぶりに私の方がすっかり惚れ込み、この縁を自ら手放してしまうのがとてももったいないことのように思えてきてしまいました。

ある日、ドトールでコーヒーを飲みながら本人の希望を聞いたところ、ぜひ入所したい!
とのことでしたので、その場で採用を即断即決。
経営的には、苦しかったのですが、それを軽く上回るほど、この縁に感謝したものです。

yuiが正式にスタッフとして入所した後は、期待どおりの働きを見せてくれました。
誠実な仕事ぶりという言葉が本当にピッタリ当てはまる仕事ぶりでした。

働く意識も高くて、過去ブログを読み返すと、

「3度のご飯を食べられれば、後は設計の仕事をしていてもいい。」

「この事務所の人間として恥ずかしくないように仕事以外の面でももっともっと成長せねば!と思っております。」 

「現場は世界一分かる授業ですね… 今日は監督さんと大工さんにたくさん教えていただきました。」

などと書かれていました。

建て主さんや職人さんなどに対してもいつでも誠実な対応や気配りを心掛けてくれていましたので、建て主さんや職人さんから、
「よく教育されたスタッフさんですね。」と褒めて頂くことがたびたびありました。
でも、私が教育したのではないのです。
むしろ、私に足りないところを補ってくれていたのです。

震災の後、建築業界全体が冷え込み、うちの事務所も仕事がほぼ無くなってしまった時は、過去事例の整理や所内の整備など、地味な作業を務めながら、一緒に苦しい時期を耐え抜いてくれました。

やがて、依頼件数も増え、yuiが入所して5年が経ったころ、二人目のスタッフmiharuが入所しました。
これまた素晴らしい人材との縁でした。
うちの事務所は、本当にスタッフに恵まれています。

5年目にしてyuiは先輩スタッフになりました。
アトリエ事務所というのは、各スタッフと所長が1対1でプロジェクトを進めることが多いので、スタッフ同士が、先輩後輩として一緒に仕事をすることは少ないのですが、それでも、yuiは良き先輩ぶりを発揮してくれて、この2年間、後輩に見本を示し続けてくれました。
設計図面などの技術的な質問に答えることはもちろん、現場や打ち合わせなど様々な場面での対応の取り方などについても、丁寧に教えてくれたと思います。
おかげで、この2年でスタッフmiharuも急成長です。

こうして、改めて考えてみると、yuiの貢献度は計り知れないものがあります。
今まで、日常の中で当たり前に思っていたことが、実は、yuiがしっかりとフォローしてくれていたのだと気づかされます。(遅いですね。)

この7年間、私も把握していない程の多くの苦労がyuiにはあったのだとと思いますが、数多くの住宅プロジェクトで、建て主さんや職人さんに喜んで頂けるという何ものにも代えがたい体験や感動をyuiと共に重ねてくることが出来ました。

yuiは目の前の人に喜んでもらえる仕事をしたくて、この世界に飛び込み、
「私がやりたかったこと、私が好きなことは、この事務所の中にあった」と言ってくれています。

そんなyuiが、この1月、退職することになりました。
とても残念な気持ちですが、個人的な事情もあることなので、仕方ありません。気持ちよく送り出してあげたいと思います。

ただ、退職と言っても、今後も外部スタッフとして、不定期で関わってくれるとのことですので、引き続き、一緒に仕事をすることも出来そうです。

これまでの日々を振り返ると、仕事以外にも、いろいろと楽しい思い出が思い返されます。
研修と称して、大谷石採掘場やプレカット工場を見に行ったり、学生を誘って5キロマラソンに出場したり、スタッフ全員で高尾山に登ったこともありました。
震災も事務所で一緒に経験しました。
全てが懐かしい思い出です。

とりあえず、今月で一区切りということになりますが、今は、ただただ、感謝の気持ちしかありません。

今まで本当に有難う。これからもよろしく。

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