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想いに寄り添う家づくり「アトリエ橙+建築家・奥山裕生」(東京都・板橋区/練馬区)

施工図について

<2017-01-31>

~今日はスタッフブログの日です~

工事がいよいよ終盤となる「大山の家」。
今は「外構」、いわゆる庭やアプローチについて、
工務店から施工図を頂きながら詳細を詰めています。
度々ブログにも登場する「施工図」という言葉ですが、
よく考えてみれば私もこの仕事に就くまで聞いたことが無かったので、
アトリエ橙での施工図の役割についてお話ししたいと思います。

施工図とは、現場の職人さんが作業をするにあたって直接参考にする図面のことです。
建物本体や造作家具を構成する部材それぞれの厚み、寸法、金物の品番など、
現場の職人さんにとって必要な情報が集約されています。
現場にとっては、平面図のどこを基準に寸法をとるか、どの部材から組むか、
といった「つくる過程で必要な」情報の有無がつくりやすさや精度に大きく影響します。
下は別の物件の写真ですが、現場監理の時も、
設計図面、施工図を両方見ながら打ち合わせることが多いので、
いつも両方携帯しています。

施工図は現場監理のときも携帯します

一方、設計事務所が書く「設計図面」は、
家の「完成したときのイメージ」を示すことが主な役割です。
例えば、「本棚の部材はこのように組む」という情報よりも
「本棚にはA4の書類を入れたいから、誤差はこの範囲で収めてほしい」といったような情報が強調されます。
部材の組み方を示さないと最終的な仕上がりが説明できない箇所があれば、
部分的に拡大して詳細を書きます。
とはいえ構造や収まりのことを理解していないと、仕上がりの線も引けないので、
頭の中では中身のことも考えつつ、必要な情報に絞って書いていることがほとんどです。

設計中のお打合せは設計図面を元に行います。
設計図面が完成したら、工務店に図面をお渡しして、それを元に施工図を書いて頂きます。
施工図を専門に担当される方がつくこともあれば、現場監督さんに書いて頂く工務店もあります。
設計図面のみで施工が可能である場合もあります。
この分担は工務店や設計事務所によって様々です。

施工図が出来上がると、設計者も内容の確認を行います。
設計図面と照らし合わせながら数値を確認したり、変更の希望があれば相談したりします。
↓こんな感じで、ひとつひとつの寸法をチェックしていきます。

施工図チェック

設計事務所の確認が終わって、やっと職人さんの手元へ図面が渡ります。
この確認でお待たせしてしまうと、現場の進行に影響が出てしまうので、
施工図を書いて頂いている期間は緊張感があります。
施工図を眺めていると、職人さんの作業の手順や現場の動きをよく把握しているから書ける図面だなぁ…と思います。

何度もやりとりさせてもらった「大山の家」の施工図確認もそろそろおしまい。 竣工が待ち遠しいような、離れがたいような気持ちです。
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