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家は買うものではなく創るものです「アトリエ橙(だいだい)奥山裕生」(東京都・練馬区)

アトリエ橙の住宅設計手法

住宅設計手法01「リビングに小さな吹抜」

住宅設計手法01「リビングに小さな吹抜」

リビングダイニングに1畳ちょっとの吹抜。必ずしも大きな吹抜である必要はありません。小さな吹抜とトップライトを設けるだけで、部屋全体の空気が循環し、家の中央部に明るさを得ることができます。上部に見える木製の縦格子は、ロフトの通気用です。

住宅設計手法02「玄関ホールに隠し窓」

住宅設計手法02「玄関ホールに隠し窓」

玄関ホール正面に隠し窓をつくりました。少し高い位置に窓を設け、垂れ壁で隠しています。すっきりとした印象を与え、柔らかい光と風を呼び込みます。飾り棚の上に一輪挿しを置くと良く映えます。

住宅設計手法03「階段室にトップライトの光を」

住宅設計手法03「階段室にトップライトの光を」

階段室の天井にトップライト(天窓)をつけると、2階だけでなく、1階部分にも自然光が届きます。写真の事例は、間取りの中央付近に階段室を設けているので、周辺の各部屋から入ってきた風が、トップライトを通して抜けていき、家全体の通風・換気に役立っています。

住宅設計手法04「玄関開けたら緑」

住宅設計手法04「玄関開けたら緑」

玄関ドアを開けたら、緑が見えて、さわやかな風が入ってきたりすると、気持ちいいもですよね。ポーチ付近やアプローチにはできるだけ緑を植えたいものです。狭小の都市住宅だど、なかなかアプローチをとることが出来ないことも多いのですが、写真の物件は旗竿敷地。旗竿敷地の特性を生かして住むと、むしろメリットのある敷地なのです!

住宅設計手法05「通風と防犯と目隠し」

住宅設計手法05「通風と防犯と目隠し」

道路面の外壁に1階から2階までアルミのルーバーを設置しています。奥には、窓が隠れています。ルーバーを設置した目的は、通風と防犯と目隠し。道行く人の視線を遮りながら、通風を確保しています。この箇所だけでも、てまひまかけた設計と施工をしているのですが、出来上がってしまえば、すっきりとした外観。デザインはさりげなく。

住宅設計手法06「ロフトは風抜きが大切」

住宅設計手法06「ロフトは風抜きが大切」

狭小地の都市住宅において、ロフトという「延床面積に計上しなくてよい余剰空間」は魅力的です。ただ、弱点もあります。夏場に暑くなり過ぎることです。対策としては、2つ。一つは屋根の断熱を強化し、屋根から下りてくる熱を軽減させること。もう一つは風を抜くこと。風を抜くためには、窓を多く取れば解決するのですが、確認申請の指導で、窓面積は床面積の1/20未満とすることと言われることがあります。何の為の法律なのか、理解に苦しむところですが、合法的によく設計するのが、写真事例のように、吹抜けに面して通風口を設けることです。写真事例では、落下防止のため、木製縦格子を設けています。

住宅設計手法07「上枠を揃えるとスッキリする」

住宅設計手法07「上枠を揃えるとスッキリする」

直接の暮らしやすさとは関係ありませんが、窓枠や建具枠の上端の高さを揃えるとスッキリします。誰も、そんなところに目が行かないかもしれませんが、「なんかスッキリしている」とか「何も気にならない」というのが、結構、居心地の良さに繋がるのではないかと思って設計しています。

住宅設計手法08「簡易宿泊スペースがあると便利」

住宅設計手法08「簡易宿泊スペースがあると便利」

子育て世代の住宅には、ちょっとした宿泊スペースがあると便利ですよね。子供の世話をお願いしたおばあちゃん(あるいはおじいちゃん)に泊まっていってもらいたい時など。でも、限られた面積の中で宿泊スペースをつくることはできないし、子育て中の一時的なことかもしれないし。
そういう時に便利なのが、リビングダイニングの一角につくる小上がりコーナー。上の写真は、ロールブラインドの隠しボックスを2箇所、設けています。2方向のロールブラインドを下ろすと、簡易的な宿泊スペースに早変わり。収納スペースの一部は棚板で仕切って、宿泊者の専用荷物置場として用意しています。

住宅設計手法09「玄関にちょっとした飾り棚」

住宅設計手法09「玄関にちょっとした飾り棚」

玄関の式台付近のちょっとしたスペースに飾り棚を設けた事例です。棚に使用したのは、耳付きの無垢板ですが、設計者が材木店で安く購入してきた端材です。図面に記入して、工務店に見積もってもらうと、そこそこいい値段になってしまうので、設計事務所が購入して現場に支給する形をとりました。たしか1000円くらい。

住宅設計手法10「点光源で照らす」

住宅設計手法10「点光源で照らす」

照明は、均一に照らすことが良いこととは限りません。必要なところにだけ、光を当て、他はあえて暗いところをつくることも、時には必要です。隅々まで明るくするのではなく、明るいところと暗いところをつくることで、空間を演出し、印象的に仕上げることができるのです。

住宅設計手法11「一番奥の壁を明るく」

住宅設計手法11「一番奥の壁を明るく」

人間の心理として、一番奥が暗いと不安を覚え、明るいと安心感を与えます。森の中で前方に明るいところがあれば、安心してその方向に進みますが、暗い方向には不安を覚え、なかなか進むことができません。照明の世界では、このことをサバンナ効果といいます。(参考記事:サバンナ効果とは
写真の事例では、奥の階段室の吹抜け上部にトップライトを設け、一番奥の壁を明るくしています。また、夜間は照明によって、一番奥の壁を明るく照らす計画としています。

住宅設計手法12「造作家具でシンプルに統一」

住宅設計手法12「造作家具でシンプルに統一」

洗面所周りは一番生活感の出るところ。既製品の洗面化粧台や収納棚を置くだけだと、より乱雑になりやすいものです。また、既製品を置くと、横や後ろに隙間が出来て、掃除も大変。そんな洗面所まわりこそ、造作家具でシンプルに統一することをおすすめしています。

住宅設計手法13「外観は木でアクセント」

住宅設計手法13「外観は木でアクセント」

ガルバリウム鋼板は、外壁材として優れた素材ですが、単独で使用すると、メタリックで冷たい表情を与えてしまいます。そこで、ガルバリウム鋼板を使用する場合は、木をアクセント素材として使用することにしています。色の対比、素材感の対比が、外観にアクセントを与え、街並みに対して、優しい表情を作り出してくれます。

住宅設計手法14「壁をあえて、ふかす」

住宅設計手法14「壁をあえて、ふかす」

壁を12センチ程度ふかすだけで、壁の表情は豊かになります。この写真の事例では、壁の厚みを生かして、ニッチを設け間接照明を仕込んだり、障子の引き込みスペースを作ったり、壁の中に配管スペースを設けたりしています。壁をふかして、わざわざ面積を狭くするなんて、もったいないと思いがちですが、壁の厚みを利用することで、隠したいものを隠して壁をスッキリさせ、ニッチで奥行を感じさせることで、むしろ空間を広く感じさせることが出来るのです。暮らしの豊かさは面積という数字だけでは表せないものと考えています。

住宅設計手法15「街の明かりとして」

住宅設計手法15「街の明かりとして」

照明は、家の中だけを照らすものではありません。意図してもしなくても、街の明かりとしても機能しているものなので、せっかくであれば、街の防犯性を高めるとともに、街並みに貢献できるよう美しくありたいものです。

住宅設計手法16「本棚は固定棚がすっきり」

住宅設計手法16「本棚は固定棚がすっきり」

扉がないオープンな収納棚は、可動棚よりも固定棚がおススメです。可動棚の方が便利なような気がしますが、実際はあまり可動させることがないですし、棚の高さがバラバラだと乱雑な印象を与えます。棚に収納したいものを決めて、固定棚にした方が見た目もスッキリしますし、棚板の強度も強くなります。写真の事例では、有効高さ34cmの棚板で統一しています。

住宅設計手法17「階段を多用途に」

住宅設計手法17「階段を多用途に」

階段の幅を広くすると、昇降以外の機能が生まれます。写真の事例は、通常の階段幅の倍の1間の階段としています。階段の反対側には、テレビがあるので、映画を見る観覧席代わりにもなりますし、広い踊り場は、舞台のようにも使えます。子供が楽器を演奏したり、発表の練習をするのに、使われるかもしれません。

住宅設計手法18「階段に風除扉をつける」

住宅設計手法18「階段に風除扉をつける」

階段の下り口に高さ60cm前後の風除扉をつけると、冷房の冷気が下の階に流れていくことを防ぐことが出来ます。小さなお子さんがいるご家庭には、転落防止柵としても機能します。

住宅設計手法19「窓際に籠り部屋を」

住宅設計手法19「窓際に籠り部屋を」

写真はマンションリノベーションの事例ですが、窓際に小さな籠り部屋を設けています。ちゃぶ台を置いたら二人でお茶を飲めるくらいのスペース、ふとんを敷いたら1人分の宿泊スペースになるくらいの広さです。緑が見えて、風を感じることができるこの家で一番いい場所をちょっと特別な場所にしつらえました。

住宅設計手法20「ロフトと吹抜を繋ぐ」

住宅設計手法20「ロフトと吹抜を繋ぐ」

ロフトを造る時は、暑い空気が出来るだけたまらないように風の抜けに配慮したいものです。2階がリビングの場合は、一部を吹抜けにしてロフトの空間と繋げると効果的です。もちろん、落下防止対策も。

一級建築士事務所 アトリエ橙(だいだい)/東京都練馬区