マンションリノベーションの基礎知識

建築家とマンションリノベーションという選択

目次

第一章 中古マンション購入+リノベーションという選択のメリット

1-1 経済性
1-2 立地
1-3 内見
1-4 管理状態
1-5 自分らしい暮らし

第二章 中古マンションの選び方

2-1 築年数
2-2 構造形式
2-3 設備配管
2-4 修繕積立金
2-5 内覧と購入前のチェックポイント

第三章 建築家とマンションリノベーションのメリットとデメリット

3-1 メリット
3-2 デメリット

第四章 マンションリノベーションの費用

第一章 中古マンション購入+リノベーションという選択のメリット

1-1 経済性

まずは、なんと言っても経済性です。同じ条件のマンションであれば、新築マンションに比べて、中古マンションは断然、安く購入することができます。首都圏の場合、平均して新築価格の70%前後で中古マンションを購入できると言われています。もちろん、どんな中古マンションでも良いというわけではありませんが、選び方を間違えなければ、中古マンション購入において、コスト面は大きなメリットの一つと言えます。

1-2 立地

希望の立地で、物件を見つけやすいというのも中古マンションの魅力のひとつです。土地を購入して一戸建てを建てようと思うと、郊外という選択をせざるを得ない場合でも、中古マンションであれば、より都心に近いところ、あるいは、駅から近いところで、物件を探すことができます。小中学校のお子さんの学区内で、家づくりを考えていらっしゃる方などにもおすすめです。

1-3 内見

購入前にじっくりと内部を見てから検討できるというのもメリットの一つです。新築マンションの場合、購入検討時は、まだ建設途中で、モデルルームを見て検討せざるを得ないケースが多いのが実情です。モデルルームの場合は、実際の窓からの眺めや日の当たり方、風通しなどは想像するしかありません。また、上下階の遮音性や外部の騒音なども知ることができません。その点、中古マンション購入の場合は、実際に住む空間でそれらを体感することができるので、多くの検討材料を得ることができます。

1-4 管理状態

「マンションは管理を買え!」と言われますが、新築マンションの場合は、まだ、住民による管理組合が始動しておらず、今後の管理状態については未知数です。中古マンションの場合は、管理組合がしっかり機能しているかどうか、管理人さんはどんな人か、住民のマナーはちゃんとしているか、隣りにはどんな人が住んでいるかなど、情報を集めて購入を検討することも可能です。

1-5 自分らしい暮らし

家事育児

そして、なんと言っても、リノベーションの魅力は、自分らしい暮らし、家族らしい暮らしを実現できることです。既存のマンションの間取りは、どうしても売るための間取り、売りやすい間取りになってしまっています。結果、間取りと暮らしの不一致が生じます。間取りに合わせて暮らすのではなく、自分達の暮らしに合わせて間取りをつくる。リノベーションなら、それが可能です。内部を全て解体して、空間を造り直すリノベーションは、例えると、更地に家を建てるのと、ほぼ同じ感覚で家づくりを行うことが出来ます。また、素材に関しても、新建材ではなく、自然素材に囲まれた暮らしを実現することが出来ます。

家は買うものではなく、創るものです。
中古マンション購入+リノベーションという選択をしてみませんか?